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自分とのつきあい方―自己肯定感について考える―

自己嫌悪で辛かったり、自分に自信が持てなくて悩んでいる方へ。

短所をなくす必要なんてない【自己肯定感を高めるために(4)】

そういえば、昨日ひとつ大事なことを書き忘れました。

それは、「短所をなくそうとする必要はない」ということ。自分にはこれができない、でもそれだとこれから社会の中で生きていけない、だからここを変えなきゃって思っている人が周りにも少なからずいるような気がします。

でも、短所を変えるなんて無理です。努力して変わるものならそれは多分性格というよりも経験のなさや考え方に基づいているのだと思います。日本では、「必死に努力すれば少なくとも人並みにはなれる」という価値観が根強いですよね。その価値観を信じて必死に努力して努力して、それでも人より全然できない、と悩んでいる人がいるのではないかと思います。性格に限らず、人にはできることできないこと、向いていること向いていないことがあるということをもっとはっきり言っていいのではないかと感じています。欧米の人は、何かうまくいかなかったときに「これは自分には向いていなかった」と考える人が多いそうです。日本人は「努力が足りなかった」「自分には才能がなかった」ではないでしょうか。

そもそも短所がなければ長所もなくなってしまうと私は考えています。たとえば私は人一倍不器用で最初からうまく出来ることがほとんどありませんが、その分何かを継続して行う忍耐力はあるように思います。でも私が器用でなんでもすぐに出来る人間だったら、この忍耐力というのはつかなかったんじゃないでしょうか。

だから、短所と長所があるんじゃなくて、人にはそれぞれの偏り(個性と呼んでもいいですが)があって、それが社会の中で短所として現れる時と、長所として現れる時があるのだと思います。

そうだなあ、と思った方はぜひ為末大『諦める力』を読んでみてください。必死に努力しているであろうトップアスリートが、努力すれば何でもできるなんて嘘だ、だから向いていることをしっかり選べというと重みがあります。一方で諦めることの難しさについても言及していて、生きづらいなと感じる人の心に響くものがあると思います。

 

短所をなくす必要はありませんし、そもそも不可能です。それを一旦諦めて、自分にはこういう短所がある、でもこんなことができるしこういう素敵なところがあるから、全体としてみればなかなか良いやつなんじゃないかな、と思うことができれば最高です。前回述べたエニアグラムエニアグラムで自己分析|エニアグラム無料診断)はそのためのヒントとなると思います。

言うは易し、行うは難しで私自身完全にそう考えられているわけではありませんが、一緒にあせらずゆっくり、気長に行けたらいいなあと思います。