自分とのつきあい方―自己肯定感について考える―

自己嫌悪で辛かったり、自分に自信が持てなくて悩んでいる方へ。

堂々と生きることは義務である

堂々と生きることは義務である。

2月のモットーです。

私は一回、自分自身についての信頼をすっかり失うという経験をしたので、状況が変わっても「自分が悪いのだ」と思う癖がついてしまっているんですね。ある程度自己肯定感を取り戻した今でも一度身に着いた考え方の癖はなかなか抜けず、少しの失敗で「やっぱり自分はだめなんだ」と落ち込んでしまうこともよくあります。

なので今月は強制的に自分にこう言い聞かせることにしました。自信満々の態度を取り続けなさい、と。たとえば何か失敗したときに反省することはもちろん必要ですが、不釣り合いなくらい申し訳なさそうにしたり、迷惑をかけた相手のご機嫌伺いみたいなことをするのをやめる。自信なさそうにしゃべるのをやめて、はきはきと顔を上げてしゃべる。考え方についても、自分のどこが悪いという原因を考えたり相手はこれで自分が嫌いになっただろうかといった心配はしてはいけない。ただし次どうしたらいいのかという対策なら考えてもいい。そういうルールを作りました。

案外、自分に厳しいルールだなあというのが一週間ほど実践してみて分かったことです。これまでは、「自分の悪いところは分かっている、そのために落ち込んでいる」というのをひとつの言い訳として、自分に対して(時には他人に対しても)暗黙のうちに用いてきた側面があったな、と思いました。だから、できなくても仕方ないし許してほしいということですね。常に自信満々でいるためには、自分の美的感覚や価値観に合った行動を取らなければならない。自信なさそうにしていたら許されるような失敗をしても、「なんで失敗したのに堂々としてるんだよ」と反感を買うかもしれない。失敗したり欠点があったりしてもそれを補って余りあるような自分の良さをしっかり見せていかなければならない。そういう少し引き締まった心持ちで、過ごすようになりました。

まだ一週間挑戦しただけなので、おすすめできる方法かどうかは分かりません。ただ、人としゃべるときに卑屈になる程度が少し減ったように思います。自信がない人ほど自分の思っていることや自分自身のことを見せるのに抵抗があると思うのですが、それが緩和された気がします。そうすると人としゃべるのが前ほどしんどくなくなりました。

自分の気持ちや考え方の癖を変えるのは難しいですが、態度や行動なら変えることができる。全部変えられるわけではもちろんないですが、少なくともそういう部分はあります。態度を変えたらそれにつられて気持ちが変わるということはあるのだろうか、という実験でもあります。

これが自信を持つためにいい方法なのか分かりません。もしかしたら自己肯定感の低さは変わらず、ただ傲慢さが増すだけかもしれません。とりあえず一か月試してみて、ご報告したいと思います。なんとなくいい報告ができそうな気配はあるので、楽しみにしています。

 

夕(ゆう)

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